戸隠山
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登山日:7月27日(日)
参加者:柳沢(智・秀)
行程:奥社駐車場5:33〜6:05奥社〜6:44五十間長屋〜6:52百間長屋〜6:59西窟〜7:22蟻の塔渡〜7:35剣の刃渡〜7:43八方睨〜7:53戸隠山〜9:20一不動避難小屋〜9:42氷清水〜9:47幕岩〜10:35牧場入口〜10:50牧場〜11:18キャンプ場バス停
参道奥社への参道
 駐車場から奥社までは、参道を通ります。まっすぐな道で、両側に水が流れています。
 奥社には登山指導所が設けられていて、二人体制で登山者に対し、登山届の提出の履行や案内をしています。

 奥社から急登が始まります。この日は朝は晴天で後頭部を太陽が容赦なく照らします。おかげで帽子のひさしから汗がポタポタと流れ落ちます。
百間長屋百間長屋

 五十間長屋から西窟までは、勾配は緩やかになりますが、道を付け替えたのか笹の切り株の上を歩いたりします。
西窟上部の鎖場西窟上部の鎖場

 西窟からいよいよ鎖場の連続となります。足の取り掛かりは結構あり、石も滑らないのでそれほど危険は感じません。ただし、登りの鎖、横への鎖、再び登りの鎖と状況が変化します。変化点に休む場所が無いため足の運びに注意が必要です。
蟻の塔渡全景蟻の塔渡全景

 蟻の塔渡に到着すると、団体がハーネスをつけて通過中で2パーティーが待機中でした。蟻の塔渡の通過は写真のとおり両手両足を使っています。
 以前は右下にエスケープルートがあったようですが、崩落があり現在は鎖のみかかっている状態ですが、反対側からきた登山者(写真で右に下っている)はこのルートを使用しました。
 私も以前このルートを使いましたが、鎖は錆びているし、足の取り掛かりもあまり良くありません。
核心部蟻の塔渡核心部

 いよいよ核心部です。先行する団体が、ザイルを渡しておいてくれたので始めて通過する姫にとっては安心感があったようです。
 核心部は両側が切れているので、周りを見ると吸い込まれそうになります。自分の進む場所だけを見て通過します。
 ここで落ちて、いまだに見つからない方が結構いるようです。
塔渡から剣の刃渡へ蟻の塔渡から剣の刃渡へ

 蟻の塔渡自体は幅50センチ長さ20m程度あります。しかし、全体的に登り気味なので屈んで歩くのには適しています。
 逆だったらとても通過できません。
剣の刃渡剣の刃渡

 剣の刃渡は幅50センチ長さ5m程度です。しかし、進行方向に向けて下っていますので屈んで進むことは前のめりになるので不可能です。両足でナイフブリッジをはさんで進むか、進行方向左側へ下りて通過するしかないでしょう。
 遭難はこの剣の刃渡の最終部分でよく落ちると聞いています。姫にも油断することなく通過するよう常に指示を出していました。
 刃渡を通過後、1本鎖を登ると八方睨に到着です。ここから西岳方面へ行かれる方は超人です。
戸隠山頂戸隠山頂

 山頂には標柱が1本あるだけでほかに何もありません。戸隠連峰というのに本山がこれではちょっと寂しいですね。戸隠山より、八方睨のほうが方向版や広いスペースがあるので戸隠山頂と間違われているようです。
一不動避難小屋一不動避難小屋

 姫は蟻の塔渡で体力を消耗してしまい、牛歩状態となってしまい10時のバスに乗車する事は不可能となってしまいました。
 避難小屋は高妻山への登山道との分岐にあります。小屋は結構綺麗で土間と板張りの小屋です。10人ぐらいは泊まれると思いますが、以前高妻山へ登ったときに利用しようとする方が多かったので土曜日などはどうでしょうか。便所はありません。水場はここよりキャンプ場側に10分ほど下った氷清水です。

 氷清水は冷たい水でおいしいです。当然焼酎割用に確保しました。
幕岩幕岩

 岩自体は滑らないので油断しなければ大丈夫です。それより幕岩の前後の鎖場の方が転落の危険がありそうです。
  ここから牧場入口まで沢沿いに歩くため足場が悪くなっています。また、途中一箇所滝の横を鎖で下る場所があり、鎖が濡れて滑るので握力のない方は不安です。ただし、勾配自体はそれほどありません。
戸隠牧場戸隠牧場

 ようやく牧場です。入園料を徴収していますが、登山者は無料です。みやげ物屋で定番の生ビールで安着祝いをし山バッジを購入後キャンプ場を抜けてバス停に向かいました。
 キャンプ場で季節外れのキノコを採集しバスに乗り込みました。

 今回の山行はガーミンのGPSで記録してあります。途中樹林帯のため衛星を捕捉できずデータが切れている場所があります。また、データはLZH形式で圧縮してありますので、解凍のうえカシミールでご覧ください。
ガーミンGPSデータ(30KB)
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