登山日:9月4日〜6日 | indexへ |
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参加者:秋山・柳沢(智・秀) | 平成15年山行報告へ |
行程:9月4日 室堂9:10〜地獄谷9:30〜雷鳥平9:43〜10:57剣御前小屋11:15〜剣沢小屋11:43〜13:30真砂沢ロッジ 9月5日 真砂沢ロッジ5:55〜6:58二股7:05〜8:40仙人池9:06〜10:30仙人湯11:06〜13:50阿曽原温泉 9月6日 阿曽原温泉6:30〜オリオ大滝7:42〜大太鼓8:29〜10:30欅平 |
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地獄谷 下山口となる宇奈月温泉に車を置き、室堂まで交通機関を乗り継ぎます。美女平までは今にも降り出しそうな天気でしたが、弘法あたりから快晴となりました。 室堂から地獄谷経由で別山乗越まで、快調に飛ばします。予定より1時間早く剣御前小屋に到着です。小屋前では公衆便所の建設中でした。 これから真砂沢まで下りだけなので早速ビールを飲み干しました。 |
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剣沢小屋前から剣岳 昨日までは悪天候で快晴になったのは今日からだそうです。剣岳へ登った方からは海まで良く見えたそうです。 |
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剣沢雪渓 雪渓はまだ安定しているようです。表面が溶けているためアイゼンが無くても歩けます。途中剣沢小屋で抜いたアベックのパーティーに追い越されました。 平蔵谷から上部が良く見えました。 |
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剣沢雪渓下部 雪渓はロッジ手前200mくらい後退しています。写真に写っている4名は北海道からの方で1名はガイドです。ロッジで休息後午後2時に出発していきました。標準で仙人池まで3時間半ですから予定では5時半到着です。結局午後6時に到着したそうで今朝5時に剣山荘を出発し13時間も行動していたとは恐ろしい事です。登山の楽しみより苦しみではないでしょうか。 |
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真砂沢ロッジ 今年から経営者が交代しています。いままでは一人で切り盛りしていましたが、現在二人の従業員と一緒に運営しています。回りからは結構期待されているようです。 小屋の食事は9年前と同じ肉じゃがでした。部屋は5部屋ありますが、一部屋は食堂でその他が寝室となりますが、部屋続きで廊下はありません。窓も無く天井に明かり窓があるだけです。 水は豊富なので結構くつろげます。 |
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ロッジ下部 ロッジ下部150mに雪渓があります。傾斜があるため転倒すると剣沢の流れに飲まれる恐れがあります。また、雪渓上部右岸に赤ペンキと雪渓下に吊橋と赤ペンキがあります。どちらが正しい別山乗越への道かは解りませんのでロッジにて確認してください。 この日、阿曽原方面へは私たちを含めて2パーティーあり、1パーティー4人連れは私たちより10分ほど早く出発しました。私たちはこの雪渓でアイゼンの脱着をしていたので大幅に遅れてしまいました。 |
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剣沢のへつり 二股まででここが一番危険でしょう。登山道は草に覆われている箇所があり、露により結構濡れます。 |
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八ツ峰と三ノ窓雪渓 二股から急登が始まります。高度が上がってくると八ツ峰が良く見えてきます。仙人池までのほぼ中間にあるベンチ手前で先行したパーティーを追い抜きそのまま仙人峠へ到着。仙人峠から仙人池までは下りとなります。 |
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裏剣 仙人池ヒュッテに到着するとすぐにヒュッテの従業員が出てきて歓待してくれます。また、有名な「かあちゃん」も出てきていろいろ話をしてくれます。この二日間は今シーズン最高の天候だそうです。 ビールで裏剣に乾杯をした後、「かあちゃん」にこの後のコースの状況を確認します。最後に客の入りを聞いたら秋に入るまではほとんど客はおらず、今日も予約はテレビの取材のみとのことでした。 写真を撮っていると、夫婦が到着しどこから来たのかと思ったら、昨日は小窓でビバークしていたそうです。朝食代わりなのでしょうか、うどんとおにぎりを注文し食べていましたが、美味しそうでした。私たちも小腹が減ったのでパンを食べて飢えをしのぎました。 追い抜いたパーティーは私たちの30分遅れで到着しました。 |
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仙人湯上部雪渓 ヒュッテの水源までは足場の悪いガレ場を下ります。沢に下りると沢沿いに下り、一旦小さい尾根を越えまた沢の右岸側を歩きます。沢にある雪渓の状態が良くなったところで雪渓歩きをし、前方右岸側に仙人湯の源泉の湯気が見えてきたら左岸側に登山道の取り付きがありますので雪渓を下り過ぎないように注意が必要です。 登山道に取り付き、しばらくすると源泉から小屋への引湯管が谷を渡っているのが見えてきます。登山道脇にも水管が見えると間もなく仙人湯に到着です。 |
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仙人湯 仙人湯に到着です。またもや空腹に襲われたのでここで「ソーメン」を注文しました。盛もよく美味しかったです。この小屋は今年から経営者が替わったらしいです。それでも一人で切り盛りしているようで大変そうです。 風呂は女性専用もあるので安心して入れます。ただし、久しぶりに干したという布団はちょっといただけない状態でした。 なお、9年前ここの便所で小屋明けに来たとき死人がいたとのことです。 小屋からしばらく行くと仙人の岩屋があり、平安時代のものという石仏があります。また、以前小屋明けに来たとき祭壇が作ってあった事もあったそうです。 |
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1本目の雪渓 仙人湯下の1本目の雪渓です。まっすぐ対岸に渡りますが、取り付きのすぐ下の雪渓が既に崩壊を始めており上流側に大回りをして取り付きます。 |
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2本目の雪渓 ここも対岸に渡り、赤旗と赤ペンキに導かれ70m(対岸の白い部分)を直登します。下流部分にも道らしき跡がありますが、危険なため絶対に入らないでください。 1日前に2名の登山者が阿曽原峠への取り付き附近で進退窮まり立ち往生しているところを阿曽原の主人に助けられたそうです。 |
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高巻ルート 高巻部分のGPS軌跡です。雪渓歩きに比べおよそ1時間のタイムロスになります。高巻きルート自体も水平部分はいくつか危険な箇所がありますので油断できません。なお、本当は安全のため150mぐらい高巻をさせたかったようです。 |
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仙人谷雪渓 取り付き部分の雪渓の状況です。歩いているときも雪渓が崩れる音が聞こえました。この状態ではちょっと通れませんよね。本来の登山道と合流した後はほとんど登りはありません。黒四からの鉄塔への分岐を過ぎるとくだりに入ります。ここに「阿曽原まで30分」の看板がありますが、30分ではとても行けません。水平歩道と合流ししばらく下ると樹林の間に青い屋根の阿曽原小屋が見えてきます。 |
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阿曽原温泉 仙人池を出発して約5時間で阿曽原温泉に到着です。小窓ビバーク隊は2時間遅れ、4人パーティーは6時を過ぎても到着せず仙人湯にてダウンとの予想です。間違って仙人谷を下っていなければ良いのですが。 阿曽原温泉は既に何回も宿泊しておりオーナーも覚えていてくれました。夏の間は客も少ないのですが、秋になると定員50名のところ217名宿泊した事もあるとのことです。私たちがいる間にも予約の電話がジャンジャンかかっていましたが、10月10日前後は既にお断りしているそうです。食事は品数も多く豪華ですが、混雑するとカレーライスとなるそうです。ちなみに1部屋に90人入れてしまった事があったそうで、立ちひざで寝ていたそうです。 風呂は小屋から5分下った露天風呂が1箇所だけで写真のとおり混浴です。男女は時間を分けています。洗面器はありますが、石鹸類、洗い場はありません。 |
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オーナーと 黄色いシャツを着た方がオーナーの佐々木氏です。オーナーは11年前からこの小屋に入りましたが、その頃頻繁に空いている時期にこの小屋を利用しました。山岳警備隊で鍛えたこの体でこの近辺の山のあらゆる仕事をしているようです。小屋の大番頭さんは下の廊下の高巻き道作りで出張のようです。 |
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小屋の台所 出発した後も、見えなくなるまで窓から見送ってくれます。出発時点で剣沢では雨が降り始めているとのことで早く行ったほうが良いと朝食の時間を早めてくれました。 なお、小屋の食事はオーナーの実家で栽培されたものが多く出され大変美味しいです。 小窓隊は5時半前に出発していきました。 |
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大太鼓 定番の撮影箇所です。オリオ谷から雨が降り始め大太鼓附近から土砂降り状態です。 |
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桟道 ここも定番の撮影箇所です。桟道が腐ってきていますので初めて通る方は恐怖を感じるでしょう。私はもうなれました。この後降雨が激しくなり、撮影どころではなくなったので撮影は終了です。 小窓隊はオリオ谷に入ったところで対岸を歩いているのを発見しましたが、最終的には最初の鉄塔手前で追い抜きました。 欅平への下りで本日の登山者に会うかと思っていましたが、誰もいませんでした。 |
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