西表島横断

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登山日:2月7日(土) 参加者:山出・湯殿・ガイドのM氏
行程:浦内川船着場7:30〜軍艦岩7:55〜8:20マリュドウ展望台8:22〜カンピレー滝8:43〜10:04第2山小屋跡10:15〜イタジキ川10:38〜12:12中間広場12:30〜13:01第1山小屋跡〜13:13古見・大富分岐〜14:37浦内川源流〜14:42分水嶺〜14:53大富口〜15:29展望台〜16:00浄水場
西表島地図画像昨年来の念願であった西表島の横断に挑戦しました。慣れない地形やデータ不足ということで、自力での挑戦は断念し、ガイドをお願いする事にしました。実際には不明瞭な箇所があり、ガイドをお願いして正解でした。行程は遅くなりましたが、安全安心で楽しい探検となりました。
 左の図の赤い線の部分が今回歩いたところです。なお、GPSのデータ(ガーミンetrex-summit)を公開しますが、樹林及び曇天のため衛星からの電波を受信できない箇所が多々ありデータが分断されていますがご了承ください。
 データはLZH形式で圧縮してあります。解凍後、カシミールでご覧ください。

 なお、横断については予想したより大変楽に感じました。ガイドのM氏によると気温が上がるとこんなもんじゃないということです。登山道を標準タイムの2/3未満で休まず歩ける方なら道さえ迷わなければ問題ないでしょう。
 浦内川の遊覧船の時刻及び日没までに大富に抜けるという制約がある以上、夏期の日の長い時期以外は日帰り横断ではゆっくり動植物を観察しながらの横断は無理でしょう。
 また、ヒルの嫌いな方は、忌避剤をたっぷり塗っておけばよいでしょう。今回は雨後でしたが気温が低かったためヒルの活動も鈍かったようです。集団で歩く場合、先頭より2番3番手のほうがヒルが付きやすいとのことでしたが、今回は先頭のM氏と2番手の湯殿がそれぞれ3匹でしたが、3番手最終の山出は0でした。

出典:国土地理院発行数値地図200000(地図画像)を加工して使用しました。

GPSデータ oudan.lzh

浦内川浦内川

 西表島の夜明けは遅く、午前7時の段階でもまだ薄暗い状態です。浦内川への途中の道で、電柱の上にカンムリワシがとまっていました。
 今回は、安全安心のためバナナハウスさんにガイドをお願いしました。浦内川の河口から軍艦岩まではチャーター遊覧船で移動します。軍艦岩までは毎日新聞旅行御一行様と一緒です。横断は強者の聖域だと思っていましたら一般のハイカーも入るということでちょっと拍子抜けの状態です。
 ※当初の予定では御一行様とは全くの別行動の予定でしたが、2日前に急遽軍艦岩まで一緒となりました。

マリュドウの滝マリュドウの滝

 御一行様と一緒では日暮れまでに大富にたどり着けない可能性があるとのことで、先行します。天候と樹林のため横断道は薄暗い状態です。デジカメも手ぶれ補正の付いたものでしたがあまりの暗さにボケボケの写真ばかりでした。展望台からは二つの滝がよく見えました。

 ガイドのM氏はゆっくり歩いてくれるのでちょっと体力が余り気味です。

カンピレーの滝カンピレーの滝

 岩は大変滑りやすく硬いソールの登山靴よりも長靴のほうが良いかもしれません。普段長靴で登山することが多いので長靴を持ってこなかったことをちょっと後悔しました。
 河原の岩にはいたるところにポットホールがあります。岩の割れ目の水溜りにはオタマジャクシもいました。

ヒルヒル(第2山小屋跡)

 第2山小屋後で最初の休憩。M氏にヒルが2匹いたということで、自分たちの足を見ると湯殿の足に1匹血を吸いはじめたところでした。私はヒルが大嫌いなので、私の靴にはこれでもかというほど忌避剤を塗ってあったのでヒルはいませんでした。
 途中の禁猟区の標識にはいまだに「琉球政府」の刻印があり感激しました。

イタジキ川横断イタジキ川横断

 15センチぐらいの水深で川をジャブジャブと渡ります。上流にロープが張ってあるそうですが、この水量ではここを渡るのが一番だそうです。渡る位置は、イタジキ川の最下流部です。この後も横断道はぬかるんでおり、私も大尻餅をつき、デジカメを歪めてしまいました。

大転倒大転倒

 横断道にはこのような川の横断が随所にあり、今の時期水量が多いので靴を濡らさずに渡るのは不可能なようです。彼女はこの後、川の中で大転倒します。川の石が滑りやすく特に飛び石状に水面から出ている石はつるつるです。石の上から川の中に大転倒するより最初から水の中を歩いたほうがよいでしょう。
 自分は川釣もするので飛び石渡りは得意ですが、ここの石は私の技術を超越していました。
 ※ロープを頼りに歩いていたので大転倒したのでしょう。

第1山小屋跡第1山小屋跡

 第1山小屋跡は広場となっており、ビバークができそうです。ここでもヒル点検!昼食をとった中間広場では湯殿のズボンには再びヒルが付いていました。本日3匹目。私は0です。イカリ消毒のヤマビルファイターはよく効く(宣伝料くれ)
 こんなところに何で営林署の山小屋かとの質問に黒檀などの高級な木が散在していたとのことでした。

 ちなみに、湯殿は先程大転倒して靴を濡らしたので、靴下を搾っています。

古見・大富分岐古見・大富分岐

 古見・大富の分岐ですが、赤い看板の下の白い札には「大富を勧めます」と書いてあります。古見方面へ抜けようとして遭難しそこなった方がいるようです。初心者はやめましょう。
 分岐附近は古見への道も楽そうに見えます。
 横断道は一旦ここから下りになります。

浦内川源流浦内川源流

 大河浦内川も最上流は湿地状態です。分水嶺はこの先で、横断道の8割方は浦内川沿いでした。分水嶺には竹が生えています。(名前を忘れた)

大富登山口大富登山口

 順調に(自分としては1時間ほど遅く)横断道を脱出、この後、浄水場まで林道歩きとなります。湯殿は体力が有余っていて走っています。体力に自身のある方なら相当早く横断できそうですが、道に不案内だと遭難の可能性も大であると感じました。

仲間川遊覧船仲間川遊覧船(展望台)

 林道は整備されており、歩き易い。途中、展望台があり仲間川の遊覧船が登ってくるのが見えました。船からは見えたでしょうか。
 この展望台に来るには、車止めから1時間ほど歩かないと行けないのですが、実際に来る方はいるのでしょうか。
イリオモテヤマネコのうんこイリオモテヤマネコのうんこ

 道路の真ん中にありました。ヤマネコは目立つ場所にうんこをするそうです。横断道の途中でも比較的足跡のあるところがあるそうですが、ここ数日の降雨で消えていたようです。
浄水場(車止め)浄水場(車止め)

 林道歩きは1時間30分の予定でしたが、1時間で着きました。歩き始めて8時間ですが疲れたということはありませんでした。ガイドをお願いしない場合、ここから大富の集落までの3キロをまだ歩くことになりますが、今回はここまで車で迎えに来てもらいました。
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