第29回神奈川マラソン

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平成19年山行報告へ

 2月3日(土)午前8時過ぎに自宅を出発する。神奈川マラソンに出場するために出発したのである。東京週末フリー切符を購入したが、経費節減のために最寄の上田発ではなく、軽井沢発である。

 軽井沢から新幹線に乗車である。東京からは東海道線に乗り換え、横浜で根岸線に乗り換え、関内で下車である。

 本日の宿泊は、コンフォートホテル横浜関内である。駅の北口から馬車道に向けて歩いているが、一向にホテルの所在地がわからなかったが、ふと見たらホテルの目の前であった。チェックイン時間の前であったので、ホテルに荷物を預け昼食に向かう。本日の昼食は既に予定されていて、洋食屋ポニーである。この店は、横浜でB級グルメの通の方が紹介している店である。

 ポニーはホテルからまっすぐ桜木町方面に抜けた正面にある店で判りやすくて良かった。店は場末の洋食屋という感じであるが、リーマン御用達の店のようで繁盛している雰囲気があった。山出は盛り合わせフライ、湯殿はハンバーグを食べた。リーマンに愛される店であると感じた。

 C級グルメの我々はこれでは足りないので、馬車道十番館に向かう。湯殿が建物の特徴を覚えていたのですぐわかった。おしゃれな建物で、山出は普段入れない店である。プリンロワイヤルと十番館パフェを食べて腹を落ち着かせた。禁煙席に座ったが、背中が喫煙席なので禁煙の意味が全く無く、紫煙に包まれたのであった。

 その後、湯殿が野毛に行ってみたいというので、歩いて野毛まで行ったが、狭い小路は怖いので遠方から眺めるだけにして、桜木町駅に逃げ込んだ。

 山出が持っている切符はフリー切符で鎌倉方面まで範囲があるので、鎌倉に行くことにする。鎌倉ではマラソンの戦勝祈願ということで鶴岡八幡宮に出かける。八幡宮ではこれから豆まきが行われるということで人だかりができていた。デジカメも当たるということで、ご相伴に預かるべく雑踏に紛れたがいかんせん豆まき場所から遠いので全く飛んで来なかった。それどころか、周りでジャンプされて足でも踏まれたら困るので早々に撤退である。

 次に湯殿が江ノ電に乗ったことが無いというので、江ノ電に乗ることにした。江ノ電は最前列でかぶりつきである。狭い場所を走るこの電車はなかなかスリルがあってよい。線路に面している家から物干し竿でも出てきそうである。江ノ島で下車し、江ノ島方面に向かう。東浜はテレビの天気予報でよく使われている場所である。沖縄の白い砂浜に慣れている我々にとっては綺麗とはいえない浜である。海上ではウインドサーフィンを楽しそうに海面を滑らせている。

 帰りは湘南モノレールを使って大船に戻る。目の位置が高くなり珍しい風景となる。大船からは根岸線を使って関内に戻る。
 今回のホテルは典型的なビジネスホテルなのであろう。何故か飲み物が付いているプランであったので缶チューハイをもらう。部屋は角の部屋でツインルームであるが大変広い部屋であった。暖房の効きも良く、風呂も大きくてよかった。夕食までは暫し休息である。

 夕食は野毛での飲み放題プラン?から中華街でバイキングプランに変更した。6時過ぎに中華街に向かう。大珍楼新館に入る。並ぶことが予想されたがスルーで入ることができた。オーダーバイキングということであるので、頼まなければ出てこない。これが曲者で時間は2時間であるが、頼んでも出てこなければそれまでである。前述したB級グルメの通の方によると、この手の店では飲茶がお勧めで、料理はやめたほうが良いとのこと。注文をすれどなかなか来ない。ビールが終わってしまう頃ようやくショウロンポウが到着である。待ち時間が長いと時間の無駄だし、腹も一杯になってしまうので次々に注文を出す。しかしコバシラの辛子炒めなどは30分たっても出てこなかった。その後忘れたと思い、もう一回注文すると二皿出てきてしまった。それでも満腹になったので店を出て、中華街散策をした後、ホテルに戻り早々に寝た。

 2月4日(日)いよいよ大会当日である。ホテルのエレベーターに本日は満室で、エレベーターと朝食会場が混むということが書かれていたので7時前に進撃する。それでもほぼ満席であった。ネットで粗末なコンビニの朝食と書かれていたが、朝食が宿泊者全員に提供するフリーなものであるので贅沢は言えないし、満腹になれる。しいて言えばゴミが大量に出るというのが問題になるくらいであろうか。

 マラソンの受付が10時30分までなのでホテルでゆっくり過ごす。朝食後も閑なので再び惰眠をむさぼる。9時過ぎにようやく行動開始。ジャージマンおやじに変身である。ホテルの向かいは関内ホールで何かの行列ができていた。関内の駅から根岸線に乗るとちらほらとマラソン参加者が乗車していた。会場の最寄駅である磯子駅は帰りの乗車券を購入する方が大勢いて混雑している。跨線橋を渡り受付のある日清オイリオの工場に入る。普段入れない場所に入れるのは何故か優越感に浸れる。汚いおやじが食品関係工場に入れるのはこの機会しかない。

 受付を済ますと閑なので、早々にトイレタイムとするが、仮設トイレもすごい数がある。まだ早い段階なので満室であるが、並びはそれほどでもない。並んでいて気になったのが、一つ空きマークの出ているトイレがあったが、誰も手を出さない。山出の前のおやじが戸を空けると中に人がいて排便中であった。悪いものを見てしまった。戸を開けたおやじもノックぐらいしろと思うが、入っている方もカギをちゃんと閉めろよな!このおやじはもう一つの空きマークのあるトイレを空けようとしている。山出はこのトイレに女子高生が入っているのを知っていた。しかし、教える間が無かった。そして禁断の戸は開かれたのであった。その瞬間、山出は後を見ていた。ということで女子高生がどういう状況にあったかは知らない。しかし、おやじに告ぐ!トイレの戸を空けるときはノックをせよ!女子高生に告ぐ!トイレのカギはちゃんとかけろ!

 種目の最初は10キロである。我々が見に行ったときはスタート直後で後方のランナーが出て行ったところであったが、どこかのおじさんランナーが慌ててスタートを駆け抜けた。どうもチップを忘れたらしい。最後尾の選手の姿は遥かかなたである。10キロでは相当のタイムロスであるが、ネットで計れば良いのであろうか。それでも精神的ダメージは相当であろう。山出ももう一度チップの装着を確認した。

 さて、いよいよ自分の番である。持ちタイムがグロスで1時間38分であるので、1時間30分から45分のプラカード後に並ぶ。並ぶ時間が早かったので広いスペースを確保していたが、スタート間際になると続々と山出の前に入ってしまったのでプラカードがどんどん遠くなってしまった。
 
 スタート時間が近くなり、選手のアドレナリンの分泌が始まると周囲に汗臭いにおいがプンプン。そしてスタートである。しかし、全く動く気配が無い。2分経ってようやくスタートラインを越える。ペースが全く遅いので外側となる左側を走り抜きにかかる。ピッチを細かくして走っているがどうもふくらはぎの調子が今一で現在のところは支障が無いが、後半は厳しくなることが予想された。外側外側とコースをとり前を抜くが予定タイムを切ることができない。東京ガスの前を過ぎると先頭とすれ違う。やはり速いのー。

 5キロを過ぎ、ゴール前通過が近くなる。湯殿が写真撮影をしているので位置取りよろしくついでにストライドを伸ばしスピードを速める。このストライドを伸ばしたのが良かったのか予定タイムを切ってきた。この頃から前にペースの良い方がいて目標にしながら走る。この方には最後まで目標にさせて頂いた。IHIの工場折り返しを過ぎる。日差しも強くなってきたので左側にコースをとり日陰に入る。再びゴール前を通過であるがその直後に先頭が通過であった。とりあえず先頭がゴールする前にゴール前を通過してよかった。

 気温が上がってきたようで給水所は盛況であるが、こちらはあまり発汗もないし、山出は給水が下手で止まって飲まないとむせ返ってしまうので全てスルーである。この頃になると抜かれるということは全くといって良いほど無くなった。相当良いペースなのであろう。体調も万全でこのまま押していけそうである。前方にサッカーのユニフォームを着た若者ががんばって走っている。こちらもこの方たちに追随である。このあたりを走る女性ランナーは後方のデブデブとした走りの女性と違いフォームも美しい。本来コミックスタイルおやじランナーは女性のすぐ後ろを息を荒らして舐めるように走るのが正規な走りであるが、遠路資金を投入して出ているのでここはまじめに抜いていく。腰手ぬぐいジャージマンおやじに抜かれるのは屈辱だろうが我慢してもらおう。

 残り2キロあたりであろうか、後方よりストロングスタイルの白髪おじさんが抜きにかかるがコミックスタイルジャージマンおやじのプライドにかけて阻止をする。これを感じ取ってくれたのか白髪おじさんは呼応してスピードを上げる。このような大会で後方で争って走るのは珍しい。おかげで前方の選手をどんどん抜いていく。

 10月にあった諏訪湖マラソンでは、残り2キロでは生ける屍状態であったが、今回はまだまだ気力体力十分である。

 残り500m付近から腰手ぬぐいをほっかぶりに替え、更に加速する。これで白髪おじさんもついて来れまい。ゴール前直線は全速力である。これがまたいいんだなー。手元の時計でネットで1時間30分58秒である。残念ながら30分を切れなかったが、自己新記録であり満足満足。

ジャージマンおやじの図(自分で見てもかっこ悪いな)
使用前 使用中終了直前
使用前 使用中 終了直前


 後は、上野アメ横でエネルギー補給用にうなぎを購入し満席の新幹線無事で帰りました。

 メデタシメデタシ。

競技関係者の皆さん、ランナーの皆さん1日遊んでいただいてありがとうございました。


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