弥陀ヶ原〜称名滝(立山)

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実施日:7月27日(土) 参加者:山出・湯殿
天狗口(天狗の鼻)7:27〜8:05弥陀ヶ原バス停〜9:16弘法バス停〜9:42八郎坂入口〜10:51飛龍橋11:03〜11:06称名滝展望台〜11:31称名滝バス停
プロローグ
 毎年恒例の、立山登山に出かけました。ただし今年は趣向を変えて、弥陀ヶ原の池塘と称名滝をセットで歩くことにしました。
 自宅を出発すると、経費節減のため、高速に乗らずひたすら一般道を走ります。とりあえず、糸魚川のマックスバリューで食料の調達です。それにしても、身障者用の駐車スペースに平気で車を止める輩が多いな。糸魚川の方々の民度が低いのかな。
 その後も湯殿の指示で、一般道を走りますが、さすがに眠気がしてきたので、親不知から高速に乗り、0時過ぎに立山の駐車場に到着しました。駐車スペースも確保できたので、とりあえず安着祝いですな。車内で蚊取り線香を炊いて、寝たのですがなかなか快適でした。
天狗口(天狗の鼻)通行止看板左:天狗口(天狗の鼻)・右:通行止看板
 4時過ぎに起床し、ごそごそと準備をし、乗車券を購入しに立山駅に向かいました。乗車券の販売は5時20分からです。天狗口までの乗車券などめったにいるわけではないので、係員が図入りで説明してくれます。立山駅では美女平までしか発券してくれず、美女平で天狗口までの乗車券を購入せよとのことでした。
 山出は昔から奇妙な乗車券の買い方をするので、係員に不思議がらせます。ということで今回も予想の範ちゅうだったのですが、それがあとでとんでもないことになるとは思いもしませんでした。
 ケーブルカーは6時の始発に乗車できましたが、美女平からは途中下車する場合は定期便しか乗れないので、結局6時30分のバスに乗るしかありませんでした。
アルペンルートの案内では、高原バスは、オフィシャルガイドで、室堂までに9か所の料金表が設定されているが、天狗口までに弘法・弥陀ヶ原しか案内してくれないの。ということで、弥陀ヶ原を過ぎてもさっぱり天狗口の案内をしてくれないので、天狗口で降車したいと運転手に申し出たら、天狗口とはどこだと言われてしまった。天狗の鼻なら知っているって。公式サイトに記載されているだろ!本来ならつるし上げ案件であるが、他の乗客に迷惑になるので我慢して途中で下してもらった。まさに前途多難である。
 天狗口から登山道に入るといきなり通行止めの看板である。やられましたなー。というか、事前にオフィシャルサイトに問い合わせて最新の情報は山岳警備隊か近くの山小屋に聞いてくれとの回答であったので、この案件は山出のミスである。
 ということで、天狗口から弥陀ヶ原までは車道歩きである。
 事前に知っていれば、天狗平から美松コースを歩けばよかったのであるから、痛恨のミスである。
 強行突破もあり得たが、救助隊員が遭難したらシャレになりませんので、自重しました。
ガキの田遠望ガキ田遠望
 車道からもガキ田がよく見えます。けれども近くを歩きたかったな。
 車道は次々とバスが上がっていきます。今日は室堂は天候はどうなのだろうか。
美松ルート入口美松ルート入口
 美松ルートの入口です。事前の調査ではキヌガサソウが咲いているようで、一の谷コースが通行止めなら間違いなくこちらのコースを歩いていたでしょう。
 キヌガサソウは見事な花です。

 それにしても、登山靴で舗装道を歩くのは違和感がありますな。
弥陀ヶ原バス停弥陀ヶ原左:弥陀ヶ原バス停・右:弥陀ヶ原
 約30分で弥陀ヶ原に到着です。ここのバス停には係員が常駐しています。そんな必要があるのかな。
 ここからトレッキングコースの入ります。周囲はワタスゲの白い綿がきれいです。また、チングルマがすでに種の状態です。
 先ほどのバスで一緒に乗車していたグループが撮影を終えたようでバス停に向かってきます。
弥陀ヶ原ガキの田ワタスゲ左:弥陀ヶ原のガキ田・右:ワタスゲ
 弥陀ヶ原の池塘にはイネ科の植物が生えていて単純な池ではないものが多いです。ものの本にはモウセンゴケの文字もありましたが、見る限りは見当たりませんでした。
 木道はしばらくすると追分で車道を横断します。
薬師岳とワタスゲ薬師岳とワタスゲ
 追分で車道を横断し、再び木道歩きとなります。左手後方には薬師岳が遠望できます。左手前方は鍬崎山がはっきり見えます。また、木道脇には白いタテヤマリンドウ?も見られます。
ワタスゲは常時見られますが、時々ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)を見ることもできます。

 マイナーなコースなので、すれ違う方もいないと思いましたが、数人とすれ違いました。この方々は称名滝からか美女平からかどちらかからきたのでしょうか。

 それにしても木道は荒れています。これでは車道を歩いたほうが安全かもしれません。
八郎坂入口八郎坂入口 
 弘法のバス停に到着です。ところが八郎坂への道が不明瞭でここで大幅にタイムロスをしてしましました。弘法バス停の下に公衆便所(お上品にWC、日本語で言うとワシントンクラブ)の反対側から登山道に入ったのですが道が非常に荒れていてほぼ廃道状態だったので、道を確認するため、再び弘法バス停に戻り、歩き返しました。八郎坂への登山口(下山口)は公衆便所から車道を下った場所に間違うことのない場所にありました。
 この付近では登山者のほかにトレイルランの方でしょうか、元気いっぱいに走って登っていきます。女性の方もいました。
称名滝上部称名滝中部左:称名滝上部・右:称名滝中部
 八郎坂に入ると、いきなり水音が聞こえてきます。しばらく下ると滝の上部を見ることができます。
 それにしても、急坂ですな。また、道が荒れているので、下るのには困難です。急登なので登りも大変ですが、相対的には下りのほうが大変かもしれません。何せ女性では歩幅が合いません。
 登山道からは滝の様子がよく見えます。本当はゆっくり滝見でもしたのですが、休息所にはすでに先着がいまして座るスペースはありませんでした。
飛龍橋飛龍橋
 バテバテで飛龍橋に到着です。とりあえず苦労して持参した缶チューハイで安着祝いをしました。ここで暫しの休息。この先からは一般の滝見の客と同じルートとなります。
称名滝称名滝
 飛龍橋から数分で称名滝の展望台に到着です。
 結構な人がいます。八郎坂を下っているときに反対側の大日岳方面から下ってきていた登山者もここで昼食をとっていました。
 展望台の手前の橋では滝からの飛沫が心地よく体にかかります。

 立山行のバスの出発が11時40分なのでそろそろ下山の時刻です。まあアスファルトの道なのでかっとぱしますか。

 立山行のバスには数名乗車していましたが、このくそ暑いのにエンジン停止、冷房停止で参りました。ドライバーは自分の横の窓を開けて涼しいかもしれないが、バスの後部は暑いの。今回は天狗口といい、立山行のバスといい立山黒部貫光(株)にやられてしまいましたかな。WEBでの問い合わせは完ぺきだったのですが、季節運航であるから従業員も季節採用で慣れていないのかな。

 アルペンルートの鉄則!途中下車はするな。散策は室堂か黒部ダムでするべし。途中で散策するととんでもない目に合いそうだ。
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