朝日岳・雪倉岳・小蓮華山

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平成30年山行報告へ
実施日:7月21(土) 参加者:山出
蓮華温泉3:20〜蓮華ノ森分岐3:31〜兵馬の平3:46〜瀬戸川橋4:08〜ひょうたん池4:43〜白高地沢橋4:48〜花園三角点5:39〜青ザク6:08〜吹上のコル7:23〜7:52朝日岳8:03〜水平道分岐8:40〜小桜ヶ原8:57〜赤男山(燕岩)9:11〜11:00雪倉岳11:07〜雪倉岳避難小屋11:34〜鉱山道分岐12:21〜13:02三国境13:08〜小蓮華山13:44〜船越ノ頭14:23〜14:53白馬大池15:05〜天狗の庭16:10〜17:23蓮華温泉
瀬戸川橋白高地沢橋左:瀬戸川橋 右:白高地沢橋

 今年は「ゆど」が故障なので単独で挑戦です。まあ、距離が長いので暗いうちから出発です。
 木道に足跡があり、クマかと思ったら次にあった足跡はビブラムでした。
 暗いので沢を渡るときに道を間違えないようにしなければなりません。

 ひょうたん池で先行者に追いつき先行させていただきます。この頃からライト不要で歩くことができました。
小蓮華山カモシカ坂左:小蓮華山 右:カモシカ坂

 白高地沢を越えてしばらく登るとニッコウキスゲが咲いています。いよいよカモシカ坂です。ここから登山道はほとんど木道となります。
 木道は濡れると滑りますが、今回はよく乾燥していて歩きやすいです。

 左前方にこれから登る小蓮華山がきれいに見えていますが、東方面は既に雲が湧いてきており、いつまで好天が望めるのでしょうか。
 
花園三角点先の雪渓ワタスゲ左:花園三角点先の雪渓 右:ワタスゲ

 今回のコースで最初の雪渓です。周りにはワタスゲが多くみられます。
水芭蕉ハクサンコザクラ左:水芭蕉 右:ハクサンコザクラ
 
 雪渓の周辺の湿地にはミズバショウが見られます。雪渓を越えるとハクサンコザクラが多くみられるようになります。

 この付近から花が多くなります。
ムシトリスミレユキワリソウ左:ムシトリスミレ 右:ユキワリソウ

 ムシトリスミレも多くみられます。ユキワリソウの群落もあります。
青ザクオオサクラソウ左:青ザク 右:オオサクラソウ

 青ザクに到着。この付近の地面が緑色のガラス質のような石で覆われていますので、このような名前になったのでしょうか。
 この先で森林に入ります。沢には雪渓が残っておりますが、まだ凍っており滑りそうであることと、踏み抜きの恐れがあるので緊張を強いられます。
シナノキンバイ八兵衛平の雪渓左:シナノキンバイ 右:八兵衛平の雪渓

 五輪の森を過ぎると下山してくる方が多くなります。

 八兵衛平の雪渓は結構長く雪も凍っています。下山者の集団が滑りながら横断していきます。

 吹上のコルには3名の方がいらっしゃいました。栂海新道を行くようです。
朝日岳山頂雪倉岳左:朝日岳山頂  右:雪倉岳

 朝日岳山頂に到着。両脚の大腿四頭筋は既に痙攣してます。戻るか行くか、決断の時期です。予定より2時間早いのでそのまま行くことにしました。

 これから行く、雪倉岳がよく見えますが、そこまでのアップダウンがよく見えますので正直萎えます。
小桜ヶ原から朝日岳小桜ヶ原左:小桜ヶ原から朝日岳 右:小桜ヶ原

 朝日岳の下りは急勾配で脚に堪えます。途中で腐敗臭がしたので誰か死んでいないか心配になりました。
 水平道分岐に到着。水平道も開通しているようです。
 小桜ヶ原に近づくと先行者の声が聞こえます。
 小桜ヶ原は名前のとおりハクサンコザクラがたくさん咲いています。モウセンゴケもあります。

 先行者は林野庁のレンジャーのようです。この先の急登で左大腿四頭筋がピキ!この先歩けるのかな。
赤男山(燕岩)から雪倉岳方面雪倉岳稜線左:赤男山(燕岩)から雪倉岳方面 右:雪倉岳稜線

 燕岩を過ぎるあたりから朝日岳方面に向かう方とすれ違います。水平道が通れるか聞いてくる方が多くいます。まあ水平道と言っても水平じゃないらしいですが。
 左画像の山の左を巻くと、雪倉岳の稜線となりますが、そこで雪渓まで降りて暫し休憩。脚が痛いわ。

 さて、踏ん張りますか。すれ違う登山者がポツポツいます。
シロウマアサツキ雪倉岳山頂左:シロウマアサツキ 右:雪倉岳山頂

 ザレた登山道脇にはウルップソウの残骸が多くみられます。また、コマクサも咲いています。

 雪倉岳は展望がよいとのことですが、未だかつてそのような状況になったことはありません。
 脚の状況は良くありませんが、ここまで来れば先は見えたな。鉢が岳の雪渓の状況が心配でしたが、スニーカーでも通過できるとのことで安心しました。
雪倉岳避難小屋方面鉢ケ岳の雪渓左:雪倉岳避難小屋方面 右:鉢ケ岳の雪渓

 雪倉岳を下り始めると、これから歩く登山道が延々と見えます。疲れていると萎えますな。すれ違う登山者も疲労困憊な方がほとんどです。それでもトレラン系の方は颯爽と歩いていきます。
 鉢が岳の雪渓手前で雷鳥の親子に遭遇。ヒナは2羽しかおらず、生存率が低そうです。
チングルマの花チングルマの種左:チングルマの花 右:チングルマの種

 雪渓を数本越えると、三国境への登りが始まります。ザレた道ですが、歩きやすいので疲れた脚には助かります。

 この辺りはチングルマが多くみられます。
鉱山道分岐白馬岳稜線左:鉱山道分岐 右:白馬岳稜線

 鉱山道分岐に到着。まだ通行止のようです。三国境方面が見えますが、結構急登のようです。稜線には登山者の姿が見えますので、多分先方からもこちらが見えているのでしょう。

 完全にザレた山肌なので高山植物もありません。
三国境稜線から小蓮華山方面左:三国境 右:稜線から小蓮華山方面

 三国境到着。さすが人気のコース。人がいますわな。とりあえず生きて帰れそうです。

 あとは、前方を歩く方を目標に進むだけです。稜線の視界が見えるとさすが人気のコースだと感じます。
小蓮華山への稜線小蓮華山山頂左:小蓮華山への稜線 右:小蓮華山山頂

 すれ違う登山者もだんだん少なくなってきます。このあたりですれ違う方は、白馬山荘到着が15時過ぎになりますのでちょっと遅いかな。

 もっとも前回は小蓮華通過が16時頃だったので人のことは言えませんな。
船越ノ頭白馬大池左:船越ノ頭 右:白馬大池

 船越ノ頭を通過すると白馬大池が見えてきます。
テント場は満員のようです。

 雷鳥坂で雷鳥の姿が見れると思っていたのですが、残念ながら鳴き声も聞こえませんでした。

 白馬大池山荘は今日は大混雑のようです。
白馬大池白馬大池

 皆さん小屋の前でくつろいでいますが、わしゃこれから2時間歩かなければならんのよ。ということで、トボトボと蓮華温泉に向かって歩みます。
 少し下ると先行者がいましたが、今回は抜く元気がありません。天狗の庭で小休止の後、最後の踏ん張りで蓮華温泉に到着しました。

 今回の山旅は、朝日岳まで快調に飛ばしすぎたのが敗因です。小桜ヶ原で脚が攣ったときはビバークも覚悟したのですが、行動が早かったので最終的には予定通りの時刻に蓮華温泉に到着することができました。
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