参加者:山出、湯殿
1月20日(木)
旅行代金節約のため、一般道を羽田空港に向けてひた走る。さすがに深夜なので車の数も少なく快適に飛ばす。しかし、大宮付近より車の量が多くなったので首都高速を走り、大井南ICで下り民間駐車場に車を預ける。
羽田空港についたのは、まだ午前6時前であり、空港もまだ閑散としている。羽田空港はターミナルが増えたため以前に比べ閑散としている。宮古行の飛行機もターミナルより直接搭乗できると思っていたら、搭乗口が86番ということで相変わらずバスでの搭乗であった。
空港の案内板では空席欄に×印がありどうやら満席のようだ。早速ビールを飲み、午前7時過ぎにバスに乗り機中の人となった。これより3時間余の飛行機の旅であるが、座席が最前列となってしまい。壁に向かって3時間は耐えられないのでひたすら睡眠をむさぼることとした。
午前11時前に宮古空港に到着、市内まで送迎してもらいレンタカーを借りる。かすり傷でも2万円頂くということを何回も言われうんざりしているところにあてがわれた車は真赤な目立つ車で、都合3箇所の傷が既についており不安を感じる。そのうえナビが設定ルート上にいながら盛んにリルートを繰り返しやかましいこと。
本日の予定は午前中に一箇所観光した後、昼食の予定であったが、レンタカーを借りるまで時間がかかったのでそのまま昼食にすることにした。昼食は女性起業家の津嘉山氏が経営する「おいシーサー」という店に行く(要予約)。地元の食材を使ったおいしい食事であったが、2,100円という価格は評価が分かれるところである。地元の食材を使うと価格が高くなるというのは悲しいことである。
左:本日のメニュー 右:ラフティーに苦戦する湯殿
昼食後は池間島へ向かう。途中の製糖工場は原料のサトウキビを満載したトラックが列をつくって待機している。マングローブの遊歩道を歩いた後、池間島へ向かう。途中、人頭税石を見たが低いのには驚いた。この旅行の楽しみの一つに郵便貯金をし、職印を押してもらうこともあった。これを趣味にして全郵便局制覇をもくろんでいる方もいるようですが、さすがにそんな元気はないので、宮古島に来たという証に1箇所押印してもらうことにした。雪塩の工場を見学した後、池間大橋を渡り池間島に入る。
左:人頭税石 右:池間大橋
池間郵便局で貯金をし、池間大橋の北詰にある土産物屋でサトウキビジュースを飲み更なる目的である珍しいアイスを食べるため、宮古島の東へ向けてひた走る。宮古島の人は、スピードは出さないらしく、時速20から30キロぐらいで道の真中を平気で走る車が多く、前方に車が見えると意気消沈してしまう。目的のアイスクリーム屋は怪しげで営業しているかわからない状態だったので断念し、宿泊するホテルに向かった。
ホテルで休息後、平良市内へ向かうため午後4時30分の路線バスに乗ることにした。運行会社である宮古協栄バスのウエブサイトによると、ブリーズベイマリーナホテルから最寄のバス停である宮国まで徒歩5分ということであったが、道に不案内なことにより午後4時頃にホテルを出発した。ところが時速5キロ以上で歩く私が5分歩いてもバス停に着かずちょっと焦り、近くにいたオバアに聞くとこの先の信号機の左とのこと。バスの時刻の10分前には到着できた。バスは10分遅れで到着。バスには料金箱が無く、誰も乗っていなかった。そのうちいきなり停車ボタンが鳴り、ボタンが壊れているのかと思ったら、高校生が下りていった。その後も4人くらいの高校生が降りていったが、座席に深く座っていたので見えなかったのであろう。それと、このバスは料金箱が無いばかりか、停留所の案内放送や料金表も無い。他地区の乗客は無いという前提に運行しているバスなのである。運転手の後ろに座っていたので、運転手が話し掛けてくるが、方言が強くて意味不明。それでも盛り場に近いバス停でない場所で停車してくれた。
今夜の夕食は西里屋という店にしてあった。観光パンフを見ると不定休で午後5時30分よりの営業と記載されていたが、先ほど乗車したバスに広告が貼ってあり、営業開始は午後6時となっておりそれ以上に定休日が木曜日ということは本日休業である。それでも沖縄の広告は怪しい(失礼)ので5時30分過ぎに西里屋に出かけると営業していたのでホッとする。郷土料理はわからないのでお任せ三千円コースをお願いし、郷土料理に舌鼓を打つ。沖縄の地ビールであるオリオンビールを飲み、泡盛を飲んでいると最終バスの時刻が迫ってきたのでお開きにする。都合9千円の豪華な夕食であった。バスターミナルの出発時刻は午後7時であるが、途中のバス停の正確な位置がわからず、サンエー前のバス停に着くとすぐに乗車予定のバスが来た。降りる場所の地形がわからないので、乗車するときに運転手に宮国で下車する旨を伝える。運転手は宿泊しているホテルもわかっているようで、ホテルに行きやすい場所に停車してくれた。ホテルでは太鼓の演奏があるようで人だかりができていたが、この隙に大浴場で入浴し、就寝した。
1月21日(金)
沖縄の朝は遅い。午前7時から朝食なので、7時過ぎにバイキングの会場に向かうと満席であった。
昨日到着時はガラガラの状態であったのにどこから湧いて出てきたのであろうか。本日はカヤックとシュノーケルの体験ツアーであるが、天候が心配である。体験ツアーは10時からなので、それまでホテルに隣接しているドイツ村まで海岸線を歩く。ドイツ村は閑散としており、ゴミも散乱しており雰囲気はよくない。博愛パレスという宿泊施設も無人のようで気持ち悪い。これからこの施設はどうなるのであろうかと心配になる。
午前10時に「うみあそび!INOCCHI!」の井上様が迎えに来て、ホテルから近くの海岸へ行く。途中、海岸付近に豪邸があり、何の施設かと聞くと、ユニマットの社長の旧屋敷とのことであった。
ドイツ村
体験ツアーは午前中にカヤック、午後にシュノーケルとのことであった。カヤックについては昨年も西表島で体験済であり、風も余り無かったので耐力の消耗は無かった。水面下には青い熱帯魚が泳いでいるのが見えた。カヤック終了後、シュノーケルの試験(泳げるかどうか確認したかったらしい)を行った。地上からは本当に目立つ魚しか見えないが、水中から見ると多種多様な生物を確認することができた。シュノーケルだけでもこれだけ楽しむことができるのであるから、ダイビングにはまるのも無理はないと感じた。昼食後、少し遠方まで出かけシュノーケルを楽しんだ。しかし、さすがに真冬であるので体に堪え午後2時には終了し、ホテルの大浴場に逃げ込んだ。
左:カヤックを漕ぐ山歩会 右:海の中の様子
少し休もうと思っていたら、湯殿が行動を開始、3時過ぎにホテルを出発、ムイガ−断崖や東平安名岬へ向かった。小腹が減ったので、東平安名岬の駐車場の出店のアメリカンドックをほおばりながら、灯台に向かった。灯台の入館は午後4時30分までであった。時刻は過ぎていたが、親切にも入館をさせてもらった。灯台からの展望はすばらしかった。それにしても、宮古島の夜は遅い。午後5時を過ぎても明るく調子が狂う。本日の夕食は井上氏に教えてもらったパイナカマ食堂にて夕食をとった。ゴーヤチャンプルー、チャンポンとグルクンのから揚げを注文した。湯殿はチャンポンとはラーメンのことと思っていたらしく興味があるようで、私の食べる脇からスプーンを出して味見をしていた。結局グルクンのから揚げは忘れられていたらしく、そのまま撤退、前日の二人で9千円と違い、本日は1,100円とチープな食事となった。帰途、スーパーでジーマーミ豆腐や酒類を買い、ついでなので来間島大橋を往復し東急リゾートの夜景を見てホテルに帰った。
東平安名岬灯台より
1月22日(土)
宮古島を離れる日である。まず、来間島の竜宮城で景色を楽しんだ後、砂山ビーチで星の砂を拾い、平良市内でみやげ物を購入し、空港まで送ってもらった。宮古空港は石垣空港と違い綺麗でみやげ物も豊富である。レストランでモズクそばとゴーヤチャンプルー定食を注文し横にある水槽の魚を見ながらの食事もなかなかであった。その後、反対側の店でドラゴンフルーツとバンシロー(グァバ)のジュースを飲んだが、バンシロージュースはおいしかったがクルミの殻みたいな硬いものが大量に入っており閉口した。
砂山ビーチ
宮古島から那覇までは40分程度の飛行であるが、この程度の飛行でも機内でトイレを利用する方が多かったのには恐れ入る。陸地が見えてきて何度が旋回して那覇空港に到着。那覇経由でどこぞヘいく方が多いらしく、荷物の受け取りに来る客は少なかった。
那覇空港からはモノレールで県庁前まで乗る。沖縄唯一の軌道交通機関ということと眺めがよいので結構な乗客がいる。土曜日の午後ということも手伝って、子供連れの客が多い。那覇の繁華街である国際通りに近い県庁前駅で我々と一緒に多くの客が下車した。本日宿泊のサン沖縄は駅から5分ほどの距離である。11階の客室でしばし休息の後、国際通りに繰り出した。
県庁前にある久茂地パレットの前では有名人がいるのかひとだかりができていたが、我々は無視。国際通りに突入する。国際通りは土産物屋のオンパレードでどの店に入ったらよいか判断はつかない。我々は目的の購入物があったので、先ずはその店に向かう。目的の店を発見し入店するが、店員が付きまといまた余計なことをいろいろ言うので湯殿は完全に不機嫌。それでも目的物は目的物でしっかり購入し、店を後にする。そして、本日のメインイベントである公設市場での夕食である。それでもまだ早いので周辺の商店を見て歩く。結構アブナ系の店が多く、見て歩くには楽しい。それでも今日は土曜日であり、観光客の出足が早いと思われるので市場2階の食堂に入る。どの店がよいかはわからないので適当に客がいる店に入る。当然ビールはオリオンビールである。その他に刺身の盛り合わせ、ヘチマみそ炒めと昨日逃したグルクンのから揚げを食べ、最後に泡盛で締めた。グルクンのから揚げは脊椎の一部を除いて全部食べてしまったので店員は驚いている事だろう。1階の市場でヤコウガイと海ぶどうを購入した。ホテルに向け、国際通りを歩くが午後7時を過ぎても雑踏である。地元でこの時刻に歩いているのは酔っ払いと犯罪者だけなのでちょっと不安になる。ホテルに帰り大浴場にて入浴するが、浴室内が乱れており、思わず風呂の清掃人になってしまった。それでも大浴場で入浴できるというのはよいものでさっぱりと汗を流した後、部屋に戻り先ほど購入したヤコウガイとオリオンビールで2次会を行った。ヤコウガイは一番小さいものを購入したがさすがに大きく、全身が貝になってしまった。
左:刺身の盛合わせ 右:酔っ払い湯殿
1月23日(日)
いよいよ最終日である。朝風呂は超混雑であった。そのため、早々に朝食にしたが会場はガラガラであった。朝食はこの3日間バイキングであった。私は関東系日本人であるため朝食に納豆がないと駄目な人間であり、当然ご飯と納豆である。湯殿はパンとおかゆを食べる癖があり私から見れば変人である。もっとも私も貧乏性なのか食後に牛乳とコーヒーを飲み、朝から大食漢にならないと駄目な人間である。結局1時間ほど粘って部屋に撤退である。
本日の予定は、モノレールで首里まで行き首里城を見物した後、壷屋をブラブラして国際通りを南下してホテルに戻る予定である。荷物をフロントに預け、朝8時前のモノレールに乗る、まだ早いので車内はガラガラで、後ろのカブリツキにて那覇の市街地の風景を楽しむ。首里駅から首里城までは観光客の感覚であるとすぐ近くということになるが、これが結構距離がある。まだ早い時間のため開門しておらず、外周からの見物である。その後、歩いて壷屋まで向かおうとしたが、距離がありそうだったのでバスに切り替える。首里高校前でバスに乗ろうとしたが、バス停に時刻表が無く、バスもさっぱりこないので山川の交差点まで来ると、別方向からのバスがきたので慌ててバス停まで走る。ここから牧志まで200円のバスの旅であった。牧志のバス停から壷屋に向けて歩くが、地図も無いので当てずっぽうである。狭い路地をタクシーが頻繁に通る。飲み屋街のようであるが、危険そうな雰囲気の街である。それでも壷屋に到着し、ぶらぶらした後、マクドナルドでトイレタイム、再び壷屋から国際通りを抜ける。どこかの団体がゴミ拾いをしてくれている。10時30分も過ぎたので多くの店が開店しているが、人通りはまだ少ない。途中の八百屋でタンカンを土産に買い、途中の土産物屋をかまってホテルに到着。ホテルから県庁前駅に向かうが、タクシーの運転手が「空港まで1,000円だよ」と誘う。ここにきて急に財布の紐が渋くなりそのままモノレールに乗車。那覇空港にて最後のオリオンビールと沖縄そばを食べて機中の人となった。
守礼の門
※写真のうち、カヤックを漕ぐ山歩会と海の中の様子は「うみあそび!INOCCHI!」様の撮影です。