笠ヶ岳(第1日)

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実施日:7月30(日) 参加者:山出・湯殿
行程:駐車場4.50〜新穂高温泉BT5:00〜笠新道分岐5:52〜6:07わさび平小屋6:25〜秩父沢7:13〜8:50鏡池小屋9:13〜10:00弓折岳分岐10:26〜大ノマ乗越10:51〜大ノマ岳11:41〜12:12秩父平12:30〜抜戸岳分岐13:25〜抜戸岩13:56〜14:27笠ヶ岳山荘・・笠ヶ岳
新穂高温泉BT新穂高温泉BT

 夏山登山ということで、今回は笠ヶ岳を選択しました。当初は五色ヶ原と立山という予定でしたが、混雑が予想されたので空いている笠ヶ岳を選択しました。
 前の晩はお祭で飲酒をしていたので、湯殿に運転してもらい、新穂高温泉下の深山荘対岸の登山者用駐車場に車を泊めました。4段ある駐車場は上部2段が満車の為、3段目の空いているスペースに泊め爆酔モードに入りました。
 
笠新道分岐笠新道分岐

 4時過ぎから周囲が騒々しくなり、こちらも準備モードに入ります。5時少し前に駐車場を出発。BTで登山届を提出後林道をわさび平に向けて歩きます。川は増水しているようですが、水は澄んでいます。新穂高からはほとんどが槍ヶ岳方面だと思っていましたが、前方に次々と登山者が見えてきます。ヘリコプターの発着所を過ぎると笠新道の分岐に到着です。分岐から見る限り相当な急登のようです。
 
わさび平小屋わさび平小屋

 笠新道の分岐からしばらくすると、わさび平小屋に到着です。小屋では朝食を摂っている方もいるようです。また、うどんを注文している方もいるようで、コンビ二のおにぎりよりそちらの方が良さそうです。生ビールの看板もありますが、午前7時前にビールでは早すぎるので、今回は遠慮しました。小屋前のテーブルで出発の準備をしていると、外にもテーブルがあるのにオバサン軍団がこちらを追い立てるように侵入してきて閉口します。
 
秩父沢秩父沢

 わさび平小屋を出てすぐに雪渓を横断します。雪渓が固いので滑りそうで通過に苦労します。その次の雪渓は雪渓下部を通過したので楽でした。
 秩父沢は木橋が架かっており、楽に通過できます。その手前の雪渓ではカメラマンが私達を撮影していました。秩父沢からいよいよ本格的な登山道となります。
鏡池と小屋鏡池と小屋

 本日は好天の為、頭上から容赦なく太陽が照りつけます。沢筋なのでサンカヨウが咲いていました。また、キヌガサソウが大きな花を咲かせていました。大ノマ乗越への分岐を通過し沢を詰めていくと思ったより早く鏡池に到着です。鏡平小屋では名物のカキ氷を注文します。火照った体にはよく利きました。
 鏡池からはこれから登る弓折岳鞍部が見えます。結構な登りです。鞍部手前の雪渓で冷たい水を補給し鞍部にあるベンチで休息をとりました。鞍部には岐阜県の山岳警備隊の方々がおりました。
 
クロユリクロユリ

 弓折岳鞍部を出発すると、すぐにクロユリが咲いていました。これからは稜線歩きですが、結構なアップダウンがあります。稜線ということで、いろいろな花が咲いており目を楽しませてくれます。湯殿が珍しい花があるというので見てみると、ムシトリスミレでした。栽培種のムシトリスミレは自宅で育てているので毎日見ていますが、和種の野生のムシトリスミレを見たのは初めてでした。この辺りになると、チングルマが多くなります。
秩父平雪渓秩父平雪渓

 秩父平の雪渓で休息です。雪渓からは大量の雪解け水が出ており、休息場所にはうってつけです。正午過ぎなので警備隊の方が岩の上でお昼寝中でした。体力のある方たちなのでここで時間を消耗しても十分行程的に間に合うのでしょうが、こちらはそれほど速くないので昼食後すぐに出発です。前方には雪渓を登る方が見えました。
抜戸岩抜戸岩

 稜線の西側に降りた登山道を笠ヶ岳に向けて進めます。抜戸岳の頂上へ行く道があるようですが、体力の消耗が激しかったのでパスです。前方に道標があり多くの方が休んでいました。これが頂上への分岐だと思っていたら笠新道の分岐だと判ったのは翌日の事でした。笠ヶ岳方面は雲がかかっており、距離が把握できません。時折雲が薄くなると、前方に巨大な山が確認できこれを登らなければならないと思うと鬱になります。抜戸岩でしばし休息後、足を進めると前方上に笠ヶ岳山荘が見えてきます。思ったより近いようです。
笠ヶ岳笠ヶ岳

 笠ヶ岳山荘には予定より1時間早く到着です。着替えた後、小屋前で早速ビールで乾杯です。稜線はこれから小屋に向かうという方たちが多数見られました。山頂に登っている方もいますが、こちらは体力の限界が来ていますので翌朝に登ることにしました。
 小屋前からの展望が徐々に良くなってきます。どなたかがあの山は黒部五郎岳だと大声で言っていましたが、私には位置関係からそれはありえないと思いました。
笠ヶ岳山頂笠ヶ岳山頂

 夕食が17時15分からということで、夕食後は時間を持て余してしまい、結局山頂に登ることにしました。登ってみると以外に近く、10分程で山頂に到着です。祠のある山頂と三角点がある山頂の二つの山頂があります。山頂からは黒部五郎、薬師岳、剣岳、立山、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳、針ノ木岳と槍穂高連峰の山を見ることができました。また、黒部五郎小舎や雲の平山荘を見ることができました。
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