第10回荒川市民マラソン

indexへ

第9回荒川市民マラソンへ

 1年ぶりの荒川市民マラソンである。当たり前か。昨年は初フルということであったが、屈辱の5時 間オーバーであったので、今回は汚名返上が至上命令であった。

 池袋より埼京線に乗車すると、半分以上はランナー関係者である。浮間舟渡駅は混雑していたが、前日受付していたことと、乗車券はフリー切符であったので混雑の影響はなかった。

 駅から会場まではバス利用である。やはりフルマラソンでは1mは血の一滴である。天候は晴れであるが、強風が吹いている。風速3mといっているが、果たしてそんな風なのであろうか。午後になると もっと風が強くなりそうなので、昨年を思い出し鬱になる。それにしても寒い。2月と3月が逆になっ たようである。荷物を預けてしまうと、着替えができないので、スタート20分前まで預かり所前で待機し、頃合を見て荷物を預けスタート位置に向かう。衣装は恒例の腰手ぬぐいジャージマンである。さすがに今の時点では寒いので、手ぬぐいは首に巻く。ゼッケン10000台なのでスタート位置は遥か後方である。トイレは数珠つなぎであるが、スタートまでに間に合うのであろうか。もっともこのあたりの方は優勝狙いではないのであまり問題はないのかもしれない。

 スタートブロックに到着するが、後から寒風が体を刺す。早く後に選手が入ってくれると助かるのであるが、なかなか選手が集まってこない。放送では開会式を行っているようであるが、馬耳東風である。そしてファンファーレが鳴り、スタートである。当然動く気配はない。ゴスペル合唱団の合唱に見送られスタートラインを切る。ロスタイムは9分強であり、昨年より4分ほど早かった。

 最初の1キロは、混雑していてスピードが出ないと思っていたが、5分48秒でこの混雑の中ではなかなかのタイムである。その後キロ6分台に落ちたので蛇行走行開始である。

 今回のタイム申告は前回大会のネットタイムで申し込んだ。申込時の調子から見ればこのタイムでよかったのであるが、その後の練習の成果により、実力との乖離が生じてしまったようである。前を抜くにはコース両端の土手を走るのが最良であるので、凸凹も何のその、追い風を受けながら先を進める。
最初のエイドはパスしたが、次のエイドからはありがたく支援を頂く。他の大会は知らないが、エイドは充実しており、関係者の運営もすばらしい。悪いのは選手のみである。ゴミを散らかすな。

 さて、今回のコスプレであるが、ウエディングドレス、タイガーマスク、プーさん、スーツ姿のリーマンを見かけた。湯殿はガチャピンもいたと言っていたが、見つけることはできなかった。なお、腰手ぬぐいジャージマンおやじはコスプレではない。また、荒川河川敷の住人みたいのも走っていたが本物かどうかは定かでない。

 予定ペースは5分30秒であるが、追い風を受けると結構スピードが出てしまい自分がこのスピードで最後まで持つか心配になり、集団の中に入ってスピードを落とす。集団が遅いので再び脇に出て追い風を受けるという繰り返しでスピードが一定してこない。昨年は堀切で渋滞に巻き込まれ、歩いて通過したが、今年は走って通過できた。湯殿が声援を送ってくれるので加速する。

 ペースは安定していたが、前を走っているおやじがファンファーレ(放屁)を連続して鳴らしやがった。このー!とりあえず追い風強風であったので、臭いの被害はなかったが完全にテンションがあがってしまった。もちろん抜きである。

 帰りの選手も多くなってきた。だいたい集団を作って走っているが、先頭は風をもろに受けるので髪の毛が逆立っている。単独で走っている方は、遅れた方なので、疲労困憊である。

 給食はバナナ、アンパン、チョコレートパン、おむすびあり、ありがたく補給させていただいた。特にチョコレートパンは好物なので、はじめアンパンだと思って食べたがチョコレートパンであったので元気倍増気分的にも高揚できてよかった。バナナは皮付きであったり、むいてあったりしたが、むいてあると取りづらいことと、後方の選手は手垢のついたしょっぱいバナナを食べなければならないので、そこまで手数をかけていただくことはないと思う。


  そうこうしているうちに、折り返しである。いままでの追い風から強烈な向かい風になる。さすがにスピードが落ちてくるが、体調は良好であったので、体を前に倒して強引に進んでいく。他の方が風除けに山出の後ろについたようであったが、山出は特に気にならないのでそのまま飛ばしていく。
八広の鉄道橋で湯殿が応援してくれる。持参したおにぎり2個を湯殿に渡し、荷物を軽くする 。

 30キロあたりであろうか、ある女性を抜いたら猛然と反撃された。腰手ぬぐいジャージマンおやじに抜かれたのが気に障ったのかもしれない。この女性とは3キロほど争ったが、鉄道橋をくぐるときの下りを利用して後方に追いやった。このあたりの女性は、肥満体の方はおらず軽快に走っている。山出は体脂肪率20以上あるのでフルマラソンとは脂肪を42.195キロ移動させる競技なのである。

 気分的には30キロから35キロが一番良かったのかもしれない。選手の密度も下がってきたので抜きやすくなったし、向かい風もそれほど感じなくなってきていた。まさにごぼう抜きである。マラソンは30キロから先で厳しくなると言われているが、本日の山出はスタミナが十分残っており、32キロ過ぎいわゆる残り10キロを切った時点でサブ4達成を感じた。35キロのシャーベットエイドをスルーして水だけをもらう。走っていると、隣のランナーがシャーベットを食べながら走っているのをうらやましく思ったのも事実である。

 35キロ過ぎからだと思うが、FRUN(エフラン)のユニフォームを着た方を3名連続してパスする。とりあえずエールを送って抜いたが、キョトンとしていたようだ。FRUNはニフティ−のパソコン通信(今は違うか)フォーラムの一つで、山出はパソコン通信時代に加盟したが、発言したことは1回もない。しかし、ランニングの情報はこちらから入手していたのでお世話になっているのである。
フォーラムがこの3月にて廃止となるので、フォーラムの方々が新しい形態のコミュニティーを作っているようでエールを送りたい。レベルの高いFRUNの方々をパスできるほど山出の実力が上がっているのはうれしい限りである。

 いままで快調に走ってきたが、残り2キロでいよいよスタミナ切れである。それまでは他のランナーと明らかに違うスピードで走っていたが、同化してしまった。小柄な女性にも抜かれてしまい、姿が小さくなってしまった。そこで思い出した。おやじランナーは女性の後ろを舐めるように走らなければならないのである。おやじランナーは女性ランナーの後ろを舐めるように走ることにより脂肪がエネルギーに変換されるのである。目が遠くに走る女性ランナーを捕らえ、焦点が合ってくると加速を開始、抜き去る。しかしゴール手前100mぐらいで違う女性ランナーに抜かれるが、最後はストライドの差で刺し、無事ゴールしたのである。

 タイムはグロスで3時間51分49秒、ネットで3時間42分11秒でした。

 毎度思うことであるが、ランナーを支えてくれるスタッフの方々には頭を下げなければならない。ランナーは好きで走っているのでどうでも良いが、スタッフはこの強風の中7時間以上も耐えなければならないのである。中にはわがまま不愉快なランナーもいると思うが、常に笑顔で出迎えてくれるその精神に改めて感謝申し上げたい。走りながらスタッフにお礼を言っているランナーもいるが、山出はその余裕がないのでこの場で感謝申し上げる次第です。

寒いです 15キロ堀切附近 25キロ京成電鉄鉄橋附近 肖像権の承諾が得られなかったので掲載できません。(なわけないだろ。)
使用前 使用中(15キロ堀切附近) 使用中(25キロ附近) 使用後
寒いです 元気じゃのー 応援者にオニギリの逆配給 写真が無い

5キロごとのラップ
5キロ 27:02
10キロ 25:22
15キロ 25:41
20キロ 25:55
25キロ 27:15
30キロ 26:51
35キロ 25:23
40キロ 26:41
ゴール 12:07


 なお、目標であった表彰式前にゴールし(表彰式は見ていないが)メデタシメデタシ。あと、鈴木宗男氏より早くてよかった。

 この大会をもって、今シーズンの走りは終了である。今後は4月の佐久市強歩大会、その後は山登りに専念である。

indexへ

第9回荒川市民マラソンへ