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実施日:1月19(木)〜22日(日) 参加者:山出・湯殿 |
行程:18日(水)〜19日(木)自宅〜羽田空港〜石垣空港〜離島桟橋〜鳩間島〜西表島(上原) 20日(金)舟浮湾カヌー 21日(土)上原〜大原港〜離島桟橋〜石垣空港〜那覇 22日(日)那覇〜首里城〜壺屋〜那覇空港〜羽田空港〜自宅 |
西表島の朝は遅い。午前7時でやっと明るくなってくる。カンピラ荘は西表島のメイン道路に面しているので交通量の多い通りである。しかし、午前3時頃でも車の通行があり、夜間も操業している事業所も無いのになぜ車の通行があるのが疑問である。7時になるとスーパー川満には客がひっきりなしに訪れる。観光バスの運転手も出勤前に朝食を購入している。まさに島のコンビニである。昨日買った絵葉書を書き、記念切手を貼っておく。宛先は自宅である。7時30分に朝食を採り、カヌー体験まで閑なので上原港から東の海岸を歩く。防波堤があるので波が無く、砂浜にも面白い漂着物は無い。 |
9時20分にまんさくツアーサービスの碇氏が案内犬ビッケを従え迎えに来る。丸顔の好青年である。本人曰く「八重山顔」なのだそうです。西表島郵便局にて再び貯金の移し替えを行い、葉書を投函する。途中、電線に天然記念物のカンムリワシ(写真左)がいた。トンネルを抜けるとカヌーの出発地白浜に到着である。 西表島の道路は白浜集落で終わりで、この先にある船浮集落は船で行かなければならない。碇氏(写真右)から諸注意を受け、いよいよ出発である。海面は全く静かでありカヌーは滑るように進んでいくと言いたいところであるが、パドルの力の入れ方が左右均等でないことと、舵の操作がヘタなので舳先が右に行ったり左に行ったり、ということで碇氏のカヌーと近づいたり離れたりしてしまう。海は干潮に向かっているらしく潮は引き気味である。海は浅く、サンゴの周りに青い魚がいるのが見える。突然、海面が騒がしくなったかと思うと小魚の群れが海面を飛び跳ねて行った。平アジとのことである。白浜から船浮湾に出てくると、海面が紺色となり海が深くなっていることがわかる。水深は60mぐらいあるそうである。国際避難港に指定されており海面には赤いブイがあり、悪天候の場合はここに船を繋ぐようである。 船浮集落には中学校があるが、今年で中学生が卒業してしまうので廃校の危機に面しているようである。中学生の子どもがいる方は優遇されるとのことであるが、中学校存続のために他より中学生を受け入れるのも危険を伴うのではないだろうか。船浮湾を横切り水落の滝(左下写真)に向かう。風が出てきて波が出てきたが支障は無い。陸地に近づくとヒルギの林の間を流れる川を遡る(といっても流れている感じは無い)と直に滝に到着である。滝は水量が少ないようで写真を見るよりこじんまりとしている。デジカメを持っているので水に濡れるわけにはいかず、カヌーを回転させるのに苦労した。この付近のヒルギの枝には縄がつけてある。ノコギリガザミのわなだそうだ。ここから対岸に渡り、砂浜で昼食である。ここの砂浜は西表島の他の砂浜と違い、結構黒い。砂浜に真っ黒な軽い石が沢山転がっている。この砂浜は木炭の浜と言うそうで、内離島には炭鉱があったし、この浜付近で木炭を焼いていたそうである。 昼食は碇氏が中華風ピリ辛スープとスパゲティである。なかなかの美味しさであった。雑談をしていると、空からアメがパラパラとしてきたので撤退である。いままで案内犬のビッケは碇氏のカヌーに乗っていたが、今回は我々の艇に乗っている。ビッケも我々の見事なパドルさばきを認めたのかもしれない。と思ったが碇氏により下船させられてしまった。 |
帰りは結構風が強くなり、波も出てきた。漕ぐのが疲れたので後にいることをよいことに湯殿に漕がせていた。おかげで左手の豆が潰れてしまったようだ。左側からの風が強くなり、右手の岩に向かって流されているような感じがし一生懸命漕ぐ、白浜に近づくと風がさえぎられ漕ぐのも楽になる。海の真中にヒルギの幼木がツンと立っている。午後3時過ぎに無事白浜に到着。西表島での主要行事は終了である。 宿に帰るとそのままスーパー川満に入り、ビールを購入する。西表島で2泊3日したが、スーパー川満へは都合6回も利用してしまった(宣伝料と上得意様優待券をくれ)。 入浴後、夕食であるが今日は5名の客である。西表島の民宿にはヘルパーという制度がある。つまりアルバイトである。カンピラ荘には3名のヘルパーが働いており、そのうち一人は我々と一緒の船便にて西表島に入った。ヘルパーにもいろいろいるようで2割ほどは訳ありとのこと。ここのヘルパーは至極真面目な客扱いの上手な方々であった。 今日は夕食後、新八食堂で西表ソバを食べることにしてあったので、夕食は軽く済ませる。もちろん出されたものは全部食べる主義であるので、ごはんのお替りをしなかっただけである。新八食堂はカンピラ荘から東へ約200mほど行った小さな食堂である。午後8時まで営業しているということであるが、八重山時間はあてにならないので心配である。店は開いていたが、常連客がだいぶいそうである。外から見ると1テーブル空いていたので意を決して中に入る。その瞬間、体を突き抜けるような鋭い視線を感じる。このような常連客が多い店は入るときにかなり勇気がいる。席に着いてすかさず「ソバ二つ」と流れるように注文する。その後、オリオンビールの生を注文する。西表ソバはシンプルなソバである。当然日本ソバのような黒いソバではなく、八重山ソバと似たようなものである。500円にしては大盛りである。しかし、あっさりとしたソバであり汁も「うまい」という感じである。ソバ2つと生ビール1つで1,500円である。 帰りがけに洒落たレストランがあったが、地元住民は利用しないであろうし、観光客のいないこの時期は営業は無理のような気がした。もっとも我々が来たので営業したと考えれば申し訳ないことをしてしまったことになる(そんなこと絶対に無いが)。宿に帰るとやることも無いので睡眠体制に入った。今夜は昨日より暑くも無いし、蚊取りマットを焚いているので安心して眠れるだろうと思ったが、早く寝すぎたのでよく寝たと思ったらまだ11時であった。やはり朝までは長かった。 |
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