荒川岳・赤石岳1日目

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実施日:8月19(金) 参加者:蛹男・山出・湯殿
行程:椹島8:05〜小石下9:58〜10:40清水11:01〜蕨段11:32〜駒鳥池12:58〜13:35千枚小屋

818日(木)
 午後6時過ぎに自宅を出発し、途中で夕食を食べ、佐久市、野辺山、韮崎、身延、興津を通過し安倍川を登り、富士見峠を抜けると井川ダムである。途中の富士見峠はつづら折れの狭い道であるが、夜間でありすれ違う車も全く無くただ数台の車に抜かれただけで無事井川ダムに到着である。井川ダムから先は、ダム湖沿いに畑薙方面に向かう。東海フォレストの送迎バスは、畑薙第一ダム下の臨時駐車場から出ており、午前230分過ぎに到着する。結構な台数の車が駐車しているが、既に入山されている方の車が多いようである。車の脇にマットを敷き、寝袋で仮眠をとった。私の隣では寝袋に入り顔の部分を麦藁帽子で覆った蛹男がいた。

819日(金)
 情報によると、東海フォレストの送迎バスは定刻では8時であるが、6時に臨時バスが出たとの情報があり、それに期待して今回のコースは千枚小屋廻りのコースにした。しかし、6時になってもバスは来ず(もちろん東海フォレストに文句を言うつもりは無い)、8時出発に向け、朝食を摂りもう一寝入りしようとしたところ、送迎バス2台が登場、7時過ぎに出発するとのことで慌てて準備を始めた。バスには20名ほど乗車し、そのうち5名が聖岳に登るとのことでした。2人が赤石小屋に行く予定がバスの出発が早くなったため千枚小屋に行き先を変えていた。

 椹島に入るのは、約10年振りである。当時は八木尾又の先で土砂崩落があり、車道が通行止めであり、崩落場所手前で路上駐車をし、山越えと川越えのどちらかのコースを1時間ほど歩き、送迎バスに乗りました。今回はそれに比べて非常に楽である。ただし、畑薙第一ダムからの林道は未舗装であり、小型バスはクッションが悪いせいか乗り心地は非常に悪い。バスは途中、畑薙大吊橋、笊が岳登山口などで停車し車中からであるが見せてもらうことができた。聖岳の登山口で5名が下車し、しばらくすると椹島に到着である。10年前とは様変わりしており、記憶に残っているのは古い登山小屋だけである。

 椹島で水を補給し、いよいよ登山開始である。神社で安全祈願をしたあと、登山道に脚を踏み入れる。最初は林道であるが、滝見橋の手前を左に入るとまさしく登山道である。すぐに吊橋を渡り沢の左岸を徐々に高度を上げながら進んでいく。途中で先行者を抜くが、こちらもそれほど馬力があるわけではないので休息ごとに先行者が入れ替わる状態である。林道を渡り、梯子を登ると今までの樹種が変わり、小石下に到着である。左手に林道が見えているがどこまで行くのであろうか。再び暗い森の中に入り高度を上げていく。樹林のため展望は全くといって利かない。途中から湯殿に先行してもらい、無線機にて情報の交換を行う。湯殿は調子がよいらしく先行する若い方と先陣争いをしているようだ。

蛹男登場 椹島の売店 滝見橋 吊橋
蛹男登場 椹島の売店 滝見橋 吊橋

 清水で休息するため湯殿に湧き水のある場所で止まるよう指示を出す。到着すると若い方もここで休んでいた。千枚小屋まではこの水場のみなのでここで早いが昼食とする。冷たい水で何杯でも飲めてしまう。休んでいると2組のパーティーが到着する。登山道は湧き水を横断することなくそのまま登り標識に従って再び尾根沿いを登っていく。この頃からA氏の足取りが重くなり、タイムロスが激しくなる。曇ってはいるが、樹林の中は蒸し暑く、暑さに弱い私にとってもあまり良い状況ではない。蕨段は三角点がある。ここで休息後、再び湯殿に先行してもらい情報を入れてもらう。周りの状況は湿地のような状況が続く。私としては、駒鳥池を過ぎれば千枚小屋までは楽勝という感覚があったが、なかなか到着しない。GPSで距離を確認するが意外と遠いようである。駒鳥池にようやく到着、2名が休んでいたが、それぞれすぐに立っていった。駒鳥池は登山道から結構下った場所にあり、水はあるようだが、藻なのか水草なのか良くわからないものが水面を覆っていた。

 登山道を横断するケーブルを通過する頃、湯殿が千枚小屋に到着したとの連絡が入る。湯殿からの情報のとおり、トリカブトの花があったのでしばらくでつくと思ったら、なかなか着かず、情報どおりの状況が目に入ったのはそれから結構進んだ後であった。湯殿の到着のあと15分ほどで私が到着し、その後15分でA氏が到着、本日の行程は終了した。

 小屋からの眺めは良いはずであるが、天候が思わしくないために視界は利かない。方向感覚も狂っており、小屋の正面に見える尾根が赤石小屋がある尾根だと思っていたら笊が岳方面であった。小屋周辺のお花畑はトリカブトが占領していた。小屋のトイレは外便で水洗トイレできれいである。先ほど通過したケーブルを使って物資を運ぶのが見える。ケーブルの反対側は多分林道が走っているのであろう。林道とこのケーブルを使えば楽に小屋まで着けそうである。もっともケーブルに乗車するのは法律違反であると思うが。

 到着後は定番の飲酒タイムである。缶ビール350が600円、発泡酒500が600円ということで、せこい私は発泡酒を飲んでいた。4時頃までに続々と登山者が到着するが、寝るスペースは余裕があった。夕食は鳥の唐揚げであったが、隣の方は嫌いなようで反対側の方に渡していた。好き嫌いがあるなら素泊まりのほうが良さそうなものだがと思った。自宅を出てからほとんど寝てないので7時過ぎには就寝した。
林道上部梯子 蕨段 駒鳥池 千枚小屋
林道上部梯子 蕨段 駒鳥池 千枚小屋
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